楽天が買収したイーベイツとは?買収した理由
2014年、楽天がキャッシュバックサイトを運営するイーベイツを買収したというニュースが報道されました。
楽天は1000億円を投資してイーベイツ社を子会社化したというのです。
イーベイツはキャッシュバックサイトを運営するアメリカの会社。
キャッシュバックサイトなんて怪しい会社をどうして1000億円も投資したのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、楽天がイーベイツにかけた1000億円投資の裏側をお伝えしたいと思います。
イーベイツの事業を知らない方はこちらの記事を参考にして下さい。
イーベイツ(ebates)を楽天が買収した本当の理由
1000億円を投資していることからも楽天がイーベイツに大きく期待していることは確かですが、楽天にとってイーベイツの何がそこまで魅力的なのでしょうか?
ビジネスモデルが秀逸
イーベイツはビジネスモデルが秀逸です。
イーベイツではお買い物をすればするほど、キャッシュバックをもらえます。
「どうして買い物をしているだけで、キャッシュバックがもらえるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで一見理解できないイーベイツのビジネスモデルを簡単にお教えしたいと思います。
私がイーベイツからアマゾンのサイトへ飛び、お買い物をします。
すると・・・
イーベイツ
アマゾン
イーベイツ
つみき
このように、イーベイツ(Ebates)は提携しているサイトに送客することで、提携先から数パーセントの仲介手数料が手に入ります。そのうちの数パーセントを私たちに還元してくれているのです。
「イーベイツの仕組みについての記事」でも紹介していますので、もう少し深く知りたい方は合わせて読んでみてくださいね。
今回はアマゾンを例にあげましたが、イーベイツ(Ebates)では他にも2500社を超えるお店の中からキャッシュバックを受け取れます。
いつも利用しているお店があればイーベイツを使わない手はないというわけですね。
グローバル戦略転換
言わずもがなですが、楽天はグローバル化を前面に押し出して事業戦略を立てています。
イーベイツはお買い物大国アメリカで知らない人はいないほどのキャッシュバックサイトですからイーコマース業界で名をはせるのに格好の対象だったというわけです。
有名サイトを子会社化したおかげで「楽天がイーベイツを買収」というニュースがアメリカ全土に流れるわけですからマーケティングでもあったのかもしれません。
利用してみればお分かりいただけますが、イーベイツのロゴにはしっかり「Rakuten」と記載されていますし、楽天グローバルマーケットへも集客できる構造にして着々と準備をすすめています。
イーベイツはグローバル展開したい楽天にとって橋渡し的な役割があるようです。
ここまで「なぜ楽天がイーベイツを子会社化したのか」という視点で見ていきましたが、以下では新たな楽天の戦略を調査していきましょう。
日本版キャッシュバックサイト「リーベイツ」
日本でも買い物する人は見たことがあるでしょうか?
EbatesにRをつけたRebates(リーベイツ)です。ご存知でない方のために以下で楽天リーベイツについて簡単に紹介させていただきますね。
リーベイツ(Rebates)とは?
リーベイツ(Rebates)とはイーベイツ(Ebates)のビジネスモデルを利用しているサイトです。
イーベイツがアメリカのお店を集めているのに対して、リーベイツ(Rebates)は日本のお店が集結しています。
誰もが知っているサイトが多いので、よくオンラインでお買い物する方は登録しておくとキャッシュバックがもらえますよ。
利用できるサイト一覧
気になるのが楽天はどれほどのお店と契約しているのかですよね。
お酒から洋服、海外旅行まであらゆる業種で利用できますね。
リーベイツのブラウザから購入しなければいけないという面倒臭さはどうしてもありますが、アップルのパソコンやハワイ旅行、大切な人へのプレゼントを購入するときなど高額であればあるほどキャッシュバックはおおきくなるのです。
今なら3000円以上の購入で500円のキャッシュバックがついてきます。
すぐに使う予定がなくても登録しておくだけで節約への第一歩ですね!
ここまで楽天が独自に開始したリーベイツ(Rebates)というサイトについて説明しました。
では話を戻してイーベイツ(Ebates)の買収をした楽天はどのような軌跡をたどっているのでしょうか?
作戦は成功?グローバルに伸び続ける利用者数
イーベイツ(Ebates)を買収した楽天。その大々的な作戦は成功したのでしょうか?
イーベイツ(Ebates)の利用者数
イーベイツの利用者数は公式発表されていませんが、1998年の結成から今までに1000万人もの人が800ドル以上をキャッシュバックで受け取っているいるそうです。
つまりは800ドル以下を受け取っている人は数倍いることが考えられますから5000万人が使っていても不思議ではありません。
事実、アメリカのアップストアでイーベイツ(Ebates)のアプリを見てみると、10,150件もの口コミがされていて、評価はなんと4.4!
- 今まで知らなかったことが悔やまれるくらい利用しています(笑)
- イーベイツ(Ebates)のアプリは使いやすい!
- 本当にFree Moneyで、詐欺じゃなかった!
嬉しい声がたくさんありました!やはりアメリカでもこういったキャッシュバック系のサイトは詐欺にみえるのかと、新しい発見もありましたね(笑)
テクノロジーの発展と、イーベイツならではのビジネスモデルが相まって、楽天の買収は成功を収めたといっても過言ではありませんね。
リーベイツの利用者数
楽天がイーベイツのビジネスモデルを使ってはじめたリーベイツの成長はどうでしょうか?
2014年に買収、そこからサイトを作成した4年後の2018年には100万人の登録に至りました。
やはりアメリカと同様オンラインショッピングの需要が高まっている中、ニーズとマッチしているからでしょう。
今後共働き世代も増え続けること、高齢化がすすむことを考えるとより存在感を増していくはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
楽天経済圏を一歩ずつ確実に広めている楽天。
イーベイツなんて怪しいキャッシュバックサイトを買収してどのような意図があるのかと思いきや、時代の流れと合った素晴らしい決断でしょう。
今後も楽天とリーベイツ、そしてもちろんイーベイツの動向に目が離せませんね。